【テントサイト】広々サイトでゆったり。星空観察にも最適
校庭は、中央の遊戯スペースをぐるりと取り囲むようにサイトが設けられている。どのサイトもテントとタープを一張りずつ張り、車1台を置いても余裕の広さだ。サイトを区切る目印は、運動会などで使用される旗というのもユニーク。テントサイトには大きな木立などがない分、晴れた日の夜には満天の星を独占できるのも贅沢だ。
各サイトには、ゲストのリクエストから生まれたという物干しが付いている。撤収前にシュラフを干したり、タープやグランドシートの結露を乾かしたりと、かなり便利なアイテム。他ではなかなか見かけない設備だが、使ってみるとそのありがたさがよくわかるはずだ。
【お手伝いプラン】進化するキャンプ場を体験!スタッフ気分で楽しもう
通常のサイトのほかに、デイキャンプや手ぶらでキャンププランなど、お得なプランが充実しているのも特徴だ。なかでもおすすめなのが、1日1組限定の「キャンプ場お手伝いプラン」。キャンプ場スタッフと同様の作業を1時間手伝うことで利用料が1100円になるうえに、薪を1缶プレゼントしてもらえるという太っ腹ぶり。お手伝いの内容は、薪割りや清掃作業など、その日によって異なるが、まるで自分のキャンプ場を作っているかのように楽しみながら作業に取り組む人ばかりだとか。
【天空サイト】6月オープン! 1日1組限定、森の中のサイト
2022年6月には「天空サイト」がオープン。校庭から一段上に上がった場所にあり、目の前には森が広がっている。17×13メートルの広さに1日1組限定。一段上がっただけだというのに、驚くほど静かでプライベート感抜群だ。もちろん、車の乗り入れも可能。
実はこの場所は、お手伝いプランを利用したゲストとスタッフが一緒に整地をしてサイトとして生まれ変わった場所。作業中、サイトへと続く道に「S49卒業生 根性」という文字が刻まれていることを発見。これは、昭和49年の卒業生が当時コンクリートに掘ったと思われるメッセージで、発見した時はゲスト共々大興奮だったそう。
【楽しみ方】学生時代を思い出す!?学校の雰囲気を満喫
もっとも大きな特徴は、学校というロケーションで宿泊体験ができることだが、楽しみ方は他にもいろいろある。その一つが、校舎内見学。2010年3月に閉校となった旧北足柄中学校の校舎は、かつての面影を残したまま、2022年4月、北足柄地区活性化拠点「北中」としてオープン。キャンプ利用のゲストも見学することが可能だ。
校内には、かつてこの地で開催されたアートイベントの際に作られた作品を各所に展示。アーティストの作品はもちろん、子供たちの手で作られたものもあり、見ているだけでも心躍る気分に。図書室で本を読んだり、音楽室で楽器に触れてみたり、万が一雨天でも天気を気にせず楽しめる場所があるのは心強い。
校内の教室や調理実習室、体育館は、個人での利用はもちろん、貸し切りでの利用も可能。料理教室やワークショップ、サークル活動、ワーケーションなど、目的に合わせて利用ができるので興味のある人は問い合わせてみよう。
敷地内には、鉄棒やストラックアウトのほか、スタッフ手作りのブランコも設置。週末には、手作りのすべり台や卓球台、綱引き、玉入れなども登場するという。「子供を応援していたはずの大人たちが次第に遊びに加わり、リレーが始まるなど、さながら運動会のように盛り上がることも度々あります」と、笹田さん。
週末や繁忙期にはキッチンカーも登場し、生ビールを販売。場内にある自動販売機では、常時アルコール類の販売もしている。他にも、季節に合わせたイベントが充実しているので、公式Instagramをチェックしてみよう。