キャンプ場徹底解剖!「CAMPiece南足柄」(神奈川県南足柄市)|大人だって童心に帰れる!廃校跡地のキャンプ場でワクワクなひと時を

2022年9月7日

【テントサイト】広々サイトでゆったり。星空観察にも最適

校庭は、中央の遊戯スペースをぐるりと取り囲むようにサイトが設けられている。どのサイトもテントとタープを一張りずつ張り、車1台を置いても余裕の広さだ。サイトを区切る目印は、運動会などで使用される旗というのもユニーク。テントサイトには大きな木立などがない分、晴れた日の夜には満天の星を独占できるのも贅沢だ。

オートサイトは1区画120平方メートルほど。複数のテントの設営も可。ソロサイトは、50平方メートルほどの広さ

各サイトには、ゲストのリクエストから生まれたという物干しが付いている。撤収前にシュラフを干したり、タープやグランドシートの結露を乾かしたりと、かなり便利なアイテム。他ではなかなか見かけない設備だが、使ってみるとそのありがたさがよくわかるはずだ。

各サイトには、巨大な物干し付き。電源サイトは6区画あり


【お手伝いプラン】進化するキャンプ場を体験!スタッフ気分で楽しもう

通常のサイトのほかに、デイキャンプや手ぶらでキャンププランなど、お得なプランが充実しているのも特徴だ。なかでもおすすめなのが、1日1組限定の「キャンプ場お手伝いプラン」。キャンプ場スタッフと同様の作業を1時間手伝うことで利用料が1100円になるうえに、薪を1缶プレゼントしてもらえるという太っ腹ぶり。お手伝いの内容は、薪割りや清掃作業など、その日によって異なるが、まるで自分のキャンプ場を作っているかのように楽しみながら作業に取り組む人ばかりだとか。

お手伝いプランは子供から大人まで誰でも参加OK。薪をもらえるのもうれしい。通常は1バケツ500円で販売


【天空サイト】6月オープン! 1日1組限定、森の中のサイト

2022年6月には「天空サイト」がオープン。校庭から一段上に上がった場所にあり、目の前には森が広がっている。17×13メートルの広さに1日1組限定。一段上がっただけだというのに、驚くほど静かでプライベート感抜群だ。もちろん、車の乗り入れも可能。

巨大なモミの木やビワの木などが立ち並び、まるで森の中にいるような感覚が楽しめる天空サイト

実はこの場所は、お手伝いプランを利用したゲストとスタッフが一緒に整地をしてサイトとして生まれ変わった場所。作業中、サイトへと続く道に「S49卒業生 根性」という文字が刻まれていることを発見。これは、昭和49年の卒業生が当時コンクリートに掘ったと思われるメッセージで、発見した時はゲスト共々大興奮だったそう。

坂道に刻まれた文字を見つけてみよう


【楽しみ方】学生時代を思い出す!?学校の雰囲気を満喫

もっとも大きな特徴は、学校というロケーションで宿泊体験ができることだが、楽しみ方は他にもいろいろある。その一つが、校舎内見学。2010年3月に閉校となった旧北足柄中学校の校舎は、かつての面影を残したまま、2022年4月、北足柄地区活性化拠点「北中」としてオープン。キャンプ利用のゲストも見学することが可能だ。

校内の一画には、野口英世の像が。当時の校長先生が、福島県出身であったことから福島ゆかりの偉人として像が建てられたそう

校内には、かつてこの地で開催されたアートイベントの際に作られた作品を各所に展示。アーティストの作品はもちろん、子供たちの手で作られたものもあり、見ているだけでも心躍る気分に。図書室で本を読んだり、音楽室で楽器に触れてみたり、万が一雨天でも天気を気にせず楽しめる場所があるのは心強い。

校内はさながらアート会場。天井や窓にもアートが描かれているので、じっくり鑑賞したい

図書館での人気は、アウトドア関連の本だとか

音楽室には自由に触ることのできる楽器も。中には珍しい楽器もあり、新たな発見も楽しい

校内見学中、教室で昔使われていた机を発見。机の脚の部分に「北足柄中学校」の刻印が!


校内の教室や調理実習室、体育館は、個人での利用はもちろん、貸し切りでの利用も可能。料理教室やワークショップ、サークル活動、ワーケーションなど、目的に合わせて利用ができるので興味のある人は問い合わせてみよう。

家庭科室は調理実習室として利用可能(1時間460円~)。その他、会議室や体育館も利用できる(有料、要予約)


敷地内には、鉄棒やストラックアウトのほか、スタッフ手作りのブランコも設置。週末には、手作りのすべり台や卓球台、綱引き、玉入れなども登場するという。「子供を応援していたはずの大人たちが次第に遊びに加わり、リレーが始まるなど、さながら運動会のように盛り上がることも度々あります」と、笹田さん。

サッカーゴールを利用して作られたブランコ。子供だけでなく、大人も童心に帰って遊べるのがうれしい

校庭の中央に籠が登場すると、自然と子供たちが集まって玉入れ合戦がスタート

小さな子供たちには、笹田さんお手製のすべり台が人気

敷地内にある池も子供たちの人気スポット。カエルやヤゴなど水辺の生き物の観察も


週末や繁忙期にはキッチンカーも登場し、生ビールを販売。場内にある自動販売機では、常時アルコール類の販売もしている。他にも、季節に合わせたイベントが充実しているので、公式Instagramをチェックしてみよう。

生ビール1杯500円。夏場は、かき氷も登場するとか

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