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北海道札幌市南区の八剣山(はっけんざん)は、山頂に切り立った8つの岩がそびえ立つ独特の形が個性的。そのふもとにある「八剣山ワイナリー」は、自社や近隣の農家が生産したブドウやリンゴを使った地ワインが有名だ。ワイナリー内には「八剣山ワイナリー焚き火キャンプ場」があり、北海道の自然と旨いものを心ゆくまで楽しめる。見て、味わって、香りを楽しんでと、五感をフルに生かしてエンジョイできるキャンプ場を紹介しよう。
【ロケーション】札幌中心部から車で30〜40分ほど。ワイナリー横でキャンピング
札幌市中心部から八剣山トンネルを抜けると、食事やショッピングが楽しめる「八剣山キッチン&マルシェ」(以下、キッチン&マルシェ)が見えてくるが、その駐車場の奥にキャンプ場がある。敷地内は、すべて車の乗り入れが可能だ。もし車を利用しない場合は、札幌駅発着の「定山渓温泉かっぱライナー号」という全席指定のバスに乗り、小金湯バス停で下車。小金湯温泉まで歩いて、そこからタクシーを使えばアクセスできる。
キャンプ場の受付は、「キッチン&マルシェ」の中で済ませる。出迎えてくれたのは、管理者の福田健次さん・まどかさん夫妻。もともと道内の支笏湖(しこつこ)近くにある「美笛(びふえ)キャンプ場」で、ともに3年ほど働いており、キャンプの魅力にすっかりハマってしまったそう。「キャンプ場の運営方法がつかめてきたし、何より『キャンプってとても楽しい!』と思っていたのです。そしてご縁があってここの運営を任されるようになりました。そうしたら、ますます楽しくなってしまって(笑)」とまどかさん。
こちらのキャンプ場は、ビギナーはもちろんベテランキャンパーも訪れる。「自分たちもキャンプをやるので、お客様の持っているギア(用具)やテント内を見せていただいて参考にしたり、おいしそうなキャンプ飯のレシピを教えていただくこともありますよ」(まどかさん)。福田さん夫妻は敷地内にあるツリーハウスに寝泊まりしているので、オンもオフも文字通りキャンプ三昧。そんな福田夫妻にこのキャンプ場の魅力を語ってもらった。
【コンセプト】平日予約不要・手ぶらOK。個性豊かなサイトの数々
受付で支払いを済ませたら、サイト案内マップをもらおう。キャンプサイトは全75あるが、場所によって景色が違うので、初めての場合は、先に場所を見てからどのサイトにするかを決めるのがベター。周囲の景色、共用施設への近さ、プライベート感など、それぞれ違いがあるので、自分たちの好みや使い勝手で決めたい。
テント、タープ、焚き火台、チェア、ランタンはレンタルあり。薪、炭、着火剤、コンロ用網の販売もあるので、基本的に手ぶらでOKだ。サイトが空いていれば、もちろんスタッフがテントやタープの張り方を教えてくれるので、キャンプビギナーでも安心。
チェックインは9時30分からなので、平日はフラッと気ままにやって来て、日帰りでカジュアルにキャンプを楽しめる気軽さもいい。サイトが空いていれば予約不要とのこと。ただし、週末や連休は予約必須。休日明けは前日から宿泊しているゲストのチェックアウト作業があるため、11時以降の入場がおすすめだ。