連れて行っていただいた高級フランス料理店の味に一口惚れ
バルサミコ酢と桃缶のシロップとお醤油のソースは、鶏モモじゃなくてもイケると思います。エビは間違いなくイケます!と言いますのも、このモデルになった料理のメインの具材が、エビだったんです。おかげさまで、わたくし、大阪でロケタレをさせていただいておりますので、ロケでいろいろなお料理を食べてさせてもらったり、かわいがってくださる食通の社長さまに、個人では絶対に入れないようなお店にも連れて行っていただく機会がございまして。舌だけは肥えさせてもらってます(笑)。
それである社長さまに連れて行ってもらったフランス料理のお店で、桃のおいしい時期だけに作るという特別なメニューに出合ったんです。桃を丸ごと一つ使ったオマール海老のお料理だったんですけど、私はどちらかというとフルーツは生のまま食べたい派なんですね。アップルパイのアップルもあんまりだし、酢豚のパイナップルも昔はダメだったし、レーズンも干すより生がいいって人だったんですけど、その桃のメニューは衝撃的においしかったんです!
自腹では行けないから、似た味を再現するために自宅で試行錯誤
好き過ぎる味だったんですけどとても自腹では行けないので、家で少しでも近い料理が作れないかと試行錯誤の末にたどり着いたのが、この「酢も鶏モモも桃のうち」だったんです。本物はもっと繊細で、こんな大衆食堂みたいな仕上がりじゃないんですけど、必死に頑張りました!桃は、実験で使うぐらいなら普通に生でおいしく食べたいし、季節も限られるので、そうだ桃缶の桃を使おう!とやってみたんです。そうしたら、シロップも使わないともったいないなと思って…。
私、たまにカレーの隠し味にリンゴをすりおろして入れるんですけど、それがない時はミカンの缶詰のシロップをちょっと入れるんです。そうすると甘辛のルーが簡単にできるんですよ。そこからの発想で「酢も鶏モモも桃のうち」でもシロップを入れてみようと。それでフランス料理屋さんで食べた時にバルサミコ酢っぽい味がするなと思ったので、バルサミコ酢も入れることにしたんです。エビは…皮を剥くのがめんどくさくて…(苦笑)。それに、やっぱり鶏じゃないですか!?女の子は鶏肉ですよ!
本当にびっくりするぐらいおいしかったので、母親と叔母にも教えてあげました。叔母はエビで作ったそうで、「びっくりするぐらいおいしかったわ。絶対、おいしくないと思ってたわ、おばちゃん。疑ってごめん」と連絡が来ました(笑)。私はカロリーの高いものを食べるときは白米は控えて、おかずだけにするのですが、このメニューはパンをつけて食べてもおいしいかもしれないですね。