ローンは組まないのが原則!家計管理はシンプルイズベスト
〝シンプルな家計管理〟とは、収入・支出・貯蓄などの資産の把握が容易な状態であることです。家計管理は継続してやらなければ意味がありません。私は面倒くさがり屋なので、長続きする方法を模索した結果が〝シンプル〟です。シンプルにしておくことで、大まかではありますが頭の中だけで家計管理できるようになります。
ローンがあると家計管理が難しくなるため、おすすめできません。ローンが一つだけだと管理はまだ難しくないと思います。それが3つ4つと増えていくと、支払い残高や金利のことなど徐々に難しくなっていきます。
例えば、金利1.5%で300万円、金利3.5%で50万円、金利1%で30万円分のローンを5年払いで組んでいるとします。それぞれ毎月いくら返済し、その内訳の中で金利はいくらになるでしょうか?私は想像しただけで面倒だと感じますし、計算もしたくありません。私と同じような考えの方は、家計管理を複雑にすることには向いていないと思います。
とはいっても、家や車などの支払いはローンを組む方が多いでしょう。また、現在は低金利なので、家・車などは組みやすいと思います。ただし、ローンを組むのには条件があります。
それは金利以上のリターンが見込める場合です。この場合のリターンとはお金のことばかりではなく、得られる経験やスキルなども含みます。
車を例にします。300万円の新車をローンで購入した場合と、ローンは組まずにお金を貯めて2年後に購入した場合を比較します。ローンを組んで購入した人は、この2年間で車を使っていろいろなところに行くことができます。家族との楽しい思い出もたくさんできることでしょう。
対して、2年後に車を購入した人は、同じような体験を2年間待たなくてはいけません。「ローンの金利」と「2年」という期間を天秤にかける必要があります。もし、金利が高いと感じるならば、「中古車にして車両価格を下げて、支払う金利を下げられないか」や「必要な時だけ車をレンタルする」など、いろいろと作戦を練ってほしいです。
次に注意したい点として、借りられる額を基準に買い物をしてしまうことです。これは家のローンを組む時に多いのですが、年齢と年収でおおよその借入可能金額が決まると思います。
例えば、家族で暮らすのには3000万円の家で充分なのに、4000万円借りられるからさまざまな物のグレードを上げて4000万円の家を購入するという考え方です。確かにより質の高い物を買えるかもしれませんが、金利も上乗せして多く支払うことを忘れてはいけません。