家計も企業と同じようにコスト削減を
私は、家計も企業と同じようにコスト削減をする必要があると思っています。例えば、無駄遣いしている企業が、資金難を理由に設備投資に充てるべきお金を減額したり、社員への給料を増やさずにいたりするとします。皆さんならどのように思うでしょうか?
きっと、企業には適切にお金を使ってほしいと思うはずです。これは企業だけではなく家計にも当てはまります。だから、節約は恥ずかしいとかケチという考えは捨ててもらいたいと思います。コスト削減は将来の家計のためです。
そこで、どのようにしてコスト削減する項目を決めるのかをお教えします。
(1)削減すべき経費の洗い出しを行う
私は基準として、月に900円、年間約1万円削減できるものをピックアップしました。そのためには家計簿をつけ、お金を何にいくら使っているかを洗い出す必要があります。月900円は日割りにすると1日30円です。私は結構削減できるものがありました。削減項目が30個あると年間約30万円は節約できることになります。
(2)削減する項目について、優先順位を決める
今すぐに削減可能で費用対効果の高い節約から始めましょう。同時にできるものは同時進行します。気軽にできて、結果が早く感じられることを選び、モチベーションを上げていきましょう。
(3)削減した項目が継続可能か判断する
1カ月ほど実施してみて問題なければ続行します。継続が難しいようであれば、要領を変更するかその項目自体の削減をあきらめます。PDCAサイクル(計画から改善までを1つのサイクルとして、管理業務や品質管理の効率化を目指す手法)の活用が効果的です。経費削減は続かないと効果がありません。
さらに、「家庭ですぐに実行できる10のコスト削減アイデア」をお伝えします。
(1)お弁当、マイボトル持参で食費を節約
(2)保険の見直し。余計な補償はないか確認
(3)株主優待でお得に買い物
(4)ふるさと納税で食費を節約
(5)習慣となっている「惰性外食」をやめよう
(6)キャッシュレス決済などでゲットしたポイントは、お金と思って無駄遣いしないように大事に使う
(7)無駄な飲み会、2次会や3次会(終電を逃すとさらに出費に繋がる)には参加しない
(8)重曹、クエン酸、過炭酸ナトリウムを活用して掃除すれば、購入する洗剤は少なくて済む
(9)習慣で買っている物やサービス、サブスクの見直し
(10)年に一度は断捨離。いかに無駄なものを買っているかがよく分かる
また、家計のコスト削減となると、家族の同意も得なくてはなりません。同意を得るためには、コスト削減のメリットを伝えることが大切です。我が家では、基本的には無駄なものからしか削減していないので、同意は簡単に得られましたが、伝え方として「削減できた分を他のことに使う」「将来必要になることのために使う」と言います。さらに、お金を運用することで将来は今よりも大きい額を使用できる可能性が高くなることを、家族に理解してもらい、納得してもらいましょう。