京都の紅葉見頃時期はいつ?2024年の最新情報やおすすめスポットもチェック!

2022年9月20日

美しい紅葉が見られるおすすめの紅葉スポット

最後に、今年の秋ぜひ訪れたい、京都のおすすめ紅葉スポットを一挙紹介!ぜひ参考にしてみて。

【金閣寺エリア】北野天満宮「史跡御土居のもみじ苑」/例年の見頃時期:10月下旬~12月上旬

紅葉の間から国宝の御本殿を望む/北野天満宮画像提供:北野天満宮

御祭神 菅原道真公を祭る北野天満宮は天神信仰発祥の地であり、日本中に12000社もあるといわれる全国天満宮・天神社の総本社。桃山時代に豊臣秀吉公は洛中洛外の境界、水防のための土塁「御土居」を築いた。その一部が残る境内の西側一帯は史跡として指定され、現在、約350本の紅葉を有する名所「もみじ苑」となっている。また展望所から眺める国宝御本殿と紅葉の風景は正に絶景。

例年紅葉シーズン中は、夜間ライトアップを実施。日中とは異なる紅葉を堪能できる。豊臣秀吉公の築いた史跡御土居に自生する約350本のモミジが、紙屋川に架かる朱塗りの鶯橋と共演し、赤や黄に見事に染まった木々が紙屋川の水面に映え渡り人々を錦秋の世界へ誘う。


【金閣寺エリア】鷹峯(源光庵)/例年の見頃時期:11月中旬~11月下旬

紅葉のころになると、窓から景色を眺めたいという人々が多く訪れる/鷹峯(源光庵)画像提供:源光庵

光悦寺にもほど近い源光庵は、庭にある見事なカエデで有名。本堂には丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」があり、それぞれに仏意がこめられている。丸い窓は、何事にもとらわれないおおらかな気持ちを「禅と円通」の心で表し、四角い窓は、生きることや病、死ぬことなど日々のさまざまな苦しみの「人間の生涯」を表している。紅葉の頃となると、その窓から景色を眺めたいという人々が多く訪れる。本堂の天井は伏見城の遺構で、落城の悲劇を伝える血天井が残されている。例年、11月上旬頃からカエデが色付き始め、11月中旬から下旬頃にかけてが紅葉の見頃の時期となる。



【金閣寺エリア】賀茂別雷神社(上賀茂神社)/例年の見頃時期:11月下旬~12月上旬

百人一首にも登場する「ならの小川」も真っ赤に染まる/賀茂別雷神社(上賀茂神社)画像提供:上賀茂神社

ユネスコ世界遺産に「古都京都の文化財」として登録されている上賀茂神社。秋の紅葉の時期も美しく、例年11月上旬頃から、国宝2棟、重要文化財41棟を含む広大な敷地のあちこちで木々が色づき、11月下旬から12月上旬にかけて紅葉の見頃を迎える。二の鳥居やならの小川の橋殿、渉渓園など見どころも多く、モミジが真っ赤に染まる日本情緒あふれる景観を楽しむことができる。境内を流れる「ならの小川」沿いのモミジが、トンネルのように色づく風景も人気スポットの一つ。小川沿いをゆっくりと散策できる。


【銀閣寺エリア】永観堂 禅林寺/例年の見頃時期:11月中旬~11月下旬

橋を彩る深紅の紅葉/永観堂 禅林寺画像提供:京都 禅林寺蔵

京都府京都市の永観堂は紅葉の名所としても知られ、特に山の中腹にあり境内の最も高い場所にある多宝塔を、秋になると紅葉が包み込む幻想的な光景は必見だ。数ある京都紅葉名所の中でも、古今和歌集に「モミジの永観堂」と詠まれるほどの紅葉の美しさで、約3000本のモミジが池泉回遊式庭園や多宝塔などを飾る。垣のようにはりめぐらされた岩に紅葉が映える様子は、岩垣もみじと呼ばれている。紅葉は例年、11月中旬から11月下旬頃にかけてが見頃となる。


【銀閣寺エリア】哲学の道/例年の見頃時期:11月中旬~12月上旬

水路沿いのモミジが赤く色づく/哲学の道(C)京都市メディア支援センター

京都市の若王子から銀閣寺道までの分線に沿って日本画壇の橋本関雪が大正時代に植樹した桜があり、哲学者の西田幾多朗などの文化人がこよなく愛し、瞑想にふけったといわれる。この散策路は、その後整備され、現在では「哲学の道」として多くの市民や観光客に親しまれ、四季を通じて訪れる人々の心をなごませている。例年11月中旬から下旬頃にかけては、水路沿いに植えられた木々が赤く色づき、見事な紅葉を見ながら散策することができる。哲学の道沿いには、銀閣寺、永観堂、南禅寺など紅葉スポットも多く、紅葉に包まれた水路沿いを散策しながら巡るのもおすすめ。


【銀閣寺エリア】天授庵(南禅寺塔頭)/例年の見頃時期:11月中旬~11月下旬

美しく紅葉する歴史ある庭園/天授庵(南禅寺塔頭)画像提供:(C)サダマツヨシハル

南禅寺の塔頭のひとつ、天授庵は1339(暦応2)年に光厳天皇の勅許により、虎関師錬が南禅寺開山の無関普門(大明国師)の塔所として建立し、1602(慶長7)年に細川幽斎が再興。池泉回遊式庭園と枯山水庭園の2つの庭園があり、枯山水庭園では紅葉と白砂の美しいコントラストが見られる。


【修学院・大原エリア】瑠璃光院/例年の見頃時期:10月上旬~12月上旬

「瑠璃の庭」を望む書院からの景観は格別/瑠璃光院画像提供:瑠璃光院

平安貴族や武士たちに「やすらぎ」の郷として愛されてきた「八瀬」の地にあり、大正末から昭和の初めにかけての大改築で、自然を借景とした名庭を造営された。修学院・大原の豊かな自然と数寄屋造りの建物や名庭がおりなす四季折々の表情は見事で、特に紅に染まる秋には見事な紅葉が楽しめる。また、参道の傾斜地に植えられた100種以上のカエデ紅葉は、秋ともなると錦繍を競い合う。


【修学院・大原エリア】洛北(圓光寺)/例年の見頃時期:11月中旬~12月上旬

本堂前に広がる庭園「十牛之庭」から見渡す風景は一枚の絵画のよう/洛北(圓光寺)画像提供:圓光寺

圓光寺は、1601(慶長6)年、徳川家康公が文治政策として閑室元佶(カンシツゲンキツ)師を招いて伏見に学問所を開いたのに始まり、圓光寺版と呼ぶ図書も出版、当時の木活字(重文)が現存する。1667(寛文7)年、現在地に移転。庭園は新緑や紅葉時に美観を呈し、本堂前には水琴窟が設置され、妙音を聞ける。境内山上からは眼下に燃え立つ紅葉、遠くには北山や嵐山の眺望も楽しめる。園内にある枯山水「奔龍庭」は紅葉の季節がおすすめ。石の庭園と紅葉のコントラストが美しい。


【修学院・大原エリア】もみじのトンネル/例年の見頃時期:11月上旬~11月下旬

トンネルのような紅葉の中を列車が走ってゆく/もみじのトンネル画像提供:叡山電車

叡山電車出町柳駅から鞍馬駅行きの列車で約20分、市原駅から二ノ瀬駅間にある「もみじのトンネル」。約250メートルの区間が約280本のイロハモミジ、オオモミジに囲まれ、乗客の目を楽しませる。例年夕暮れから21時ごろまでライトアップを実施。「もみじのトンネル」を通り抜ける列車は、車内の灯を消して速度を落として運行し、幻想的に照らし出された紅葉を楽しむことができる。


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