革新的な「MA-Tシステム」の活用で、“感染症”や“環境問題”に取り組むアース製薬

2022年5月12日

スポーツ界、医学界、工業界でもMA-Tに期待


さらにこうしたMA-Tの特徴や活用に期待し、2022年、プロ野球パシフィック・リーグ6球団のメディア・イベントを運営するパシフィックリーグマーケティングが日本MA-T工業会と公式衛生パートナーを締結し「パ・リーグ6球団感動の輪を広げようプロジェクト」をスタート。衛生対策に関する情報発信や各種イベントを通して、より安心、安全に試合観戦を楽しんでもらえるような取り組みをはじめた。

パシフィックリーグマーケティングと日本MA-T工業会の公式パートナー契約


「MA-Tは、がんの縮退にも効果がある可能性があり、今後は医学の分野でも実装化が期待されています」と話す桜井さんは工業分野での広がりも予想されるとも話す。「MA-Tを活用すれば、廃液無しの環境に良いメッキや接着剤フリーの金属材料接着、高解像度解析を実現するクライオ電子顕微鏡の分析準備期間の大幅短縮、超高難度の化学反応である常温常圧でのバイオメタノールの液化など環境問題などのリスク回避に貢献できる可能性があると考えております」(桜井さん)

さらに幅広いMA-T製品を開発し、感染症対策やカーボンニュートラルを展開


このように日本MA-T工業会の設立とともに感染症対策を進める中で、社員の意識も変わってきたと桜井さんはいう。「もともと弊社は虫ケア用品を中心としたメーカーでしたが、MA-Tの活用に対する理解も浸透し、社員も感染症トータルケアカンパニーとして取り組んでいこうという意識が高まってきています」(桜井さん)

今後は、使う場所や用途など、さらに幅広い製品開発も行われる予定だ。「世界経済フォーラム2021で報告されたグローバルリスクでも、感染症やカーボンニュートラル問題が今後10年で最も影響が大きいと予想されています。我々、日本MA-T工業会でも、こうした課題を解決するために、さらにMA-Tの活用幅を広げていきたいと考えています」(桜井さん)

「第一回STOP感染症大賞」も受賞。授賞式には代表取締役社長の川端克宜さん(中央左)、桜井さん(中央右)が出席

MA-Tのさらなる展開を探求し続ける日本MA-T工業会の常任理事も務める桜井さん

アース製薬の商品の数々。多種多様な虫ケア用品を通して、感染症から人々を守り続ける

  1. 1
  2. 2