キャンプ場徹底解剖!「IZUMI PEAK BASE」(宮城県仙台市泉区)|天然温泉の露天風呂付き!高原リゾートでワーケーションもできるハイブリッド施設

2023年8月26日

2022年7月28日にグランドオープンした「IZUMI PEAK BASE(イズミ ピーク ベース)」。冬はスキー客でにぎわう泉ヶ岳の開放感あふれる高原リゾートに立つ大型のキャンプ場で、キャンプ・コテージ・グランピングを楽しめる。魅力は天然温泉や絶景、アクティビティに留まらず、ワーケーション環境やドッグランもそろう充実ぶり。今の時代にフィットした人気の秘訣に迫る。

晴れた日は仙台市街地や太平洋までも見渡せる


【アクセス】仙台市街地から車でわずか45分。泉ヶ岳の中腹にある高原リゾートへ

【写真】標高約500メートルから見る「泉ヶ岳」。冬はスキー場、夏はパラグライダーなどのアクティビティが人気だ

「IZUMI PEAK BASE」のある泉ヶ岳は、仙台市内から一番近い本格的な山として親しまれている。仙台駅からは車で約45分。キャンプ場の近くには、冬に大勢のスキー客でにぎわう「泉ヶ岳スキー場」と「スプリングバレー仙台泉スキー場」がある。

最寄りの東北自動車道・泉PA(スマートIC)からは車で約23分。公式サイトによると、「カーナビは『オーエンス泉岳自然ふれあい館』を目的地に設定する」と書いてあった。そんな親切な教えがあるにも関わらず、「IZUMI PEAK BASE」の名をGoogleマップに入れて訪れてみると、確かに到着を示している場所に入口がない。のちに聞くと、約9.58ヘクタールもある土地のため(しかも現在拡張中)、キャンプ場の入口に地図のピンが落ちず少々わかりづらいのだそう。一瞬不安になりながらも先へ進むと、入口の看板が見えてきた。

「オーエンス泉岳自然ふれあい館」の駐車場の向かいに入口の看板が立っている


入口を進んでからも受付のある管理棟までは少し距離があるが、100台分もある駐車場が見えてきたら無事到着だ。ちなみに周辺にスーパーはない。来る途中にコンビニ(車で約9分の距離)はあるが、食材など必要なものは事前に買いそろえておくのが安心だ。最低限のものは施設内の自動販売機や売店でも販売しているので、後ほど詳しく説明しよう。

【コンセプト】今の時代にマッチした都市近接型アウトドアリゾート

受付・温浴施設・売店が一緒になった管理棟でチェックイン

「IZUMI PEAK BASE」は、ワーケーション対応のコテージ&キャンプリゾートというのがおもしろい。グランドオープンはコロナ禍の2022年7月。開放的な自然体験が求められ、働き方も生き方も変わりつつある世の中。この時代ならではの感覚を積極的に取り入れているのがこの施設の強みでもある。

管理棟前にはベンチが設けられている。ここから見る景色は最高!


泉ヶ岳の中腹、標高約500メートルにあるキャンプ場はやはり絶景が素晴らしい。この日は少し見通しが悪かったが、すっきりと晴れた日には仙台の中心地のビル群や太平洋までも見渡せる。森林の香りが漂い、空気が澄み切っておいしく感じられる。

広大な土地はまだまだ開発途中で、利用客の声を取り入れながら常に進化し続けている。元はペット不可でスタートしていた施設だが、「ペットと一緒に泊まりたい」という要望が高まると、2022年秋にはドッグランを併設したドッグサイトをオープンさせた。一緒にキャンプ場を作り上げていくような感覚もキャンパー心をくすぐるのかもしれない。

ではさっそく各エリアを見ていこう。現在拡張中のため2023年5月時点では、フォレスト、グランフォレスト、フリーサイト(ビュー、サウス)、ペット、コテージの6エリアから構成されている。順に紹介しよう。

【フォレストエリア】1番人気!木々に囲まれながら快適キャンプ

フォレストエリアは全部で33区画ある(うち電源付は28区画)

6エリアの中でもっとも予約が多い「フォレストエリア」は、木々に囲まれ風が程よく吹き抜ける落ち着いたエリアだ。1区画10メートル×10メートルで、1台駐車ができるオートサイトとなっている。区画間の距離感があり、木が目隠しにもなるので、プライベート空間に浸れるのがいい。

撮影用にお借りしたレンタルセット。「Snow Peak(スノーピーク)」のアメニティドームMのほか、タープ、テーブル、イスなどが借りられる


区画には基本的にAC電源が1口付いている。各自延長コードなどを持ってきて電源を確保しているが、一部の区画はAC電源がないので、フロントでポータブル電源(1泊2700円)をレンタルするか、自身で用意しなければならない。予約サイトでAC電源のある・なしを選べるので注意しよう。

またフォレストエリアには1棟限定でグランピングが用意されている。室内はツインベッドとソファのほか、エアコン、冷蔵庫を完備。大きく開かれた窓からは森の景色を独り占めできる。外側も内側もしっかりとした造りのテントのため、ホテルの一室にいるような快適さがありつつ、自宅のリビングのような居心地のよさも感じられる。

ウッドデッキの上に立つグランピングテント。屋外デッキにはBBQグリル、タープ、テーブル、イスが準備され料金に含まれている(食材費は別途1人3300円)

定員は4名。ベッドは2台で、3名からは布団が用意される。グランピングには、バス・トイレと水回りはないため、温浴施設や共用トイレ、炊事場などを使用


こちらのグランピングも1台まで駐車することが可能。手軽にキャンプ体験をしたいという層に根強い人気を誇るグランピングテントは、今後拡張を予定しているそうだ。

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