芦ノ牧温泉駅の風景がそのまま落とし込まれているアルバムのような漫画
――明坂さんが芦ノ牧温泉駅を訪れたのは、いつ頃のことですか?
2022年の夏です。劇場版の公開に併せて、会津鉄道さんで映画のラッピング電車が走ることになって、除幕式に出席させていただいたんです。それでせっかくなので、さくらちゃんのお勤めの時間に行ってみようと前日入りして、駅舎にお邪魔しました。さくらちゃんは人見知りしてしまうときがあるらしいのですが、すぐに懐いて抱っこさせてくれて、すごくうれしかったです。
――漫画では福島県の四季折々の風景やのんびりとした猫たちの様子が描かれていますが、ご覧になっていかがでしたか?
まず、やわらかいタッチのイラストを見て、「かわいい!」と思いました。お客さまたちがさくらちゃんたちに話しかけたり、撫でたりしている実際の芦ノ牧温泉駅の風景がそのまま落とし込まれているなと!実際に行かれたことのある方は思い出のアルバムを開くような気持ちで読まれるのではないでしょうか。また、四季折々の季節の描かれ方も丁寧で、本当に匂いがする感じがしました。
――漫画には猫たちだけのシーンも多いですが、実際の猫たちもそうだったんですか?
3兄妹はとても仲が良かったみたいです。当時のさくらちゃんは外に出ている時間が短かったのですが、駅舎の中ではらぶくんを追いかけて一緒に寝ようとしているのを見かけました。残念ながら私はぴーちくんに会えなかったのですが、映画ではらぶくんとぴーちくんとさくらちゃんの3兄妹がくっついているシーンもあって、漫画のようにほんわかしていたみたいです。